メールマガジン No.2 より抜粋


パスタについて少しお話しましょう。
パスタとは小麦粉をペースト状に練った生地から作った食品の総称です。
「スパゲッティとパスタは違うんですか?」といった質問を受ける時がありま
す。パスタ、イコール、スパゲッティと思っている方、多いですね。
実はスパゲッティもフェットチーネもマカロニもラザニアもみんな同じパスタ
です。

パスタには実に多様な形状があります。
おおまかに言って、ロングパスタとショートパスタ(要するに長いか短いか)
に分かれますが、その中にさらに数々の形が揃っています。

例えば、・フェデリーニ   約1.4oの細めのロングパスタ
    ・タリアテッレ   幅8oの太いロングパスタ
    ・カヴァタッピ   ”コルクの栓抜き”の意味のショートパスタ
    ・オレキエッティ  ”小さな耳”の意味のショートパスタ
    ・コンキリエ    ”貝”の意味のショートパスタ
    
など、など・・これはほんの1部です。

一体なぜ、こんなにたくさんのバリエーションがあるのでしょう。
それはイタリア人の国民性に大きく関係しているのではないかと思います。
生活の中で出会う数々の形状を再現してみた・・そんなユーモア性。またパス
タをいかにして美味しく食べるか・・というイタリア人の美味しいものを食べ
るためのあくなき好奇心。

イタリア人は本当に美味しいパスタを食べるために一生懸命です。
あのおしゃべりなイタリア人もパスタを食べる時だけは静かになる、
と言われます。何故なら、パスタは1分、1秒経つごとに味が変わるからです。
どんどんパスタに火が入って、時間が経つごとに味は落ちます。
少しでも美味しく食べたいからおしゃべりする時間も惜しんで、パスタを
食べるわけです。

シェフや私もパスタを食べる時はおしゃべりをほとんどしません。
大好きなパスタをおいしく食べたい・・その一心です。それでも食べ初めと食
べ終わるころのパスタの食感は大きく違います。みなさんもおいしくパスタを
食べたかったら、あまりおしゃべりに気を取られない方が良いかもしれません
ね。


パスタは形状によって不思議なことに、すべて味がちがいます。
もちろん原材料は同じです。でも味がちがうのです。

それは、食感のちがいと、それぞれのパスタとソースの相性があるからです。
パスタは数々のソースと出会い、そして季節の多種多様な素材と1つに
なって、おいしいバリエーションを無限に広げていきます。

私、りえも毎日イタリア料理と触れながらも、季節ごとにでてくる新しい
メニューに「こんな料理もあったのか」と毎回驚かされます。

シェフは20年ほどイタリア料理に携わっていますが、それでも
「ああ、こんな組み合わせもおもしろい」って、そんな新しい発見が
絶えないのです。
それがパスタ料理のすごいところです。

日本でパスタというと、スパゲッティが代表的な存在ですが、イタリアでは
むしろショートパスタがよく食べられています。ショートパスタもとてもおい
しいのですよ。

ペンネ アラビアータ(ペン先のような形をしたパスタに唐辛
子のきいたトマトソース)が一番知られているようですが、マリーノでは季節
ごとに、ショートパスタの新しいメニューが加わります。どれもパスタの特性
を生かしたおいしいメニューばかり。季節の素材とショートパスタのハーモニ
ーをぜひ、みなさんもお試しください。